忍城から金山城までの距離は約25km!!(車で約1時間)
足軽のあおでございます。
忍城おもてなし甲冑隊と行く 甲斐姫の里帰りツアー
「上州太田・金山城へ参りまする!」
改めまして、ご参加下さった皆様。
誠にありがとうございました!!
此度は太田市教育委員会 文化財課の方々にご協力いただき、
ガイドとして島田殿に案内していただきましたぞ!
いや~しかし、難攻不落と呼ばれた金山城。
そう簡単に本丸までは辿り着けませぬ。
彼の有名な上杉謙信公や北条氏政・氏直親子等を退けるほどの名城。
敵を進軍させないための工夫がそこかしこにございました!
遺跡や遺構好きな足軽として説明せずにいられるだろうか。
いや、いられない!!!
島田殿から得た知識とともにご紹介しちゃいまする!
第一の難関【堀切(ほりきり)】
※下見の際撮影
これは元々平であった山の尾根を断ち切って簡単に通行できないようにしたもの。
場所によっては岩盤を削って造られた堀切も。
堀の底から斜面を登っている敵兵に向かって石や水をザバァー!っと。
戦国時代に容赦はございませぬ。
第二の難関【桟道(さんどう)】
山の斜面に丸太で組んだ通路。
敵がここを通過した際に柱を切り落とし、一気に兵力を減らしたそうです。
敵兵はそのまま崖下へ…
現在は通行できませんのでご安心を!
第三の難関【物見台下虎口(ものみだいしたこぐち)】
※下見の際撮影
通路の正面に石を積み、その先が見えないように造られた塀のようなもの。
和泉様と靱負様がいる位置から石や弓矢を飛ばしたのだとか。
武将様目線で見るとこんな感じ。
もう狙われ放題でございますね。
しかしその難関を見事突破した者には素晴らしい景色が…!!
現代では眺望抜群のポイントとなっている
【物見台】
※下見の際撮影
もちろん当時は見張り台として使用されておりました。
晴れた日には、日光男体山・足尾山地・上毛三山・八ヶ岳(一部)・秩父山地などが見えるそうです!
本丸を守る最後の砦!【大手虎口】
身長をはるかに越えるほど高く積まれた石垣。
幾多の戦から城を守ってきた一大防御拠点!!
中央の通路は約30mあり、奥へ進むほど狭くなるよう造られております。
此度は石垣に残る雪という貴重な景色も見られましたぞ♪
これほどの防御術を駆使して守られた金山(城)。
実は万葉集にも謳われているのです。
白遠ふ 小新田山の 守る山の 末枯れ為なな 常葉にもがも
読み方:しらとほふ をにいたやまの もるやまの うらがれせなな とこはにもがも
意味:新田山(金山の意)という大切に守られている山のように、葉先が枯れないようにして欲しい。いつも緑でいて欲しい(いつまでも元気でいたいものだ)。
金山はこれほどまでに太田の民に愛されているのでございますね!
戦国時代は攻め落とす対象であった城が…
現世ではこのように皆が笑顔で楽しめる場所になっているなど
400年前に誰が想像できたでしょうか?
忍城とも繋がりの深かった金山城。
また皆様と共に訪れてみとうございまする!!
【おまけ写真】
当時から現存する石垣。
数百年も前からここにあるのだと思うと…
何だか感慨深いものがございました。
足軽 あお