皆様御機嫌よう、忍城城主・成田氏長である。
立春は過ぎたとは言え、忍の地行田はまだまだ日が暮れる頃には風も強く、寒い日が続いておる。
この時期の流行り病であるインフルエンザの話題も聞き始めた故、皆もまだまだ気を許す事無く体調管理には十二分に気をつけるよう。
さて、そうは言っても2月も中旬に差し掛かり、城下を散歩しているとチラホラ春の訪れを感じる事も少なくない。
今日は行田でこの時期巨大な「わら」で造られたアートを見ることが出来る「古代蓮の里」の紹介じゃ。
古代蓮の里
古代蓮の里は昨年行田市では全国的にニュースにもなった「田んぼアート」であるが、現在はその田んぼアートで収穫した稲わらを使った「わらアート」が大勢のお客人を楽しませておる。
じゃが、儂が今日紹介するのはわらアートでは無いのじゃ。
今週末はバレンタインじゃ。
儂らの時代には考えもつかなかった行事であるが、現世ではもうすっかり定番のイベントである。
世の若人はあれじゃろ?東京とか横浜とかなんじゃ、そういう洒落た所にいくんじゃろ?
行田にはそんな流行りの場所はないが、二人だけのデートスポットとして素敵な見どころは紹介出来る。
この時期の古代蓮の里と言えば、園内に咲く梅の花である。
古代蓮の里の梅林は友好都市である福島県白河市から贈られた梅の木があり、行田市からはこの友好の証として古代蓮を贈ったのである。
白梅はもちろんであるが、この時期の古代蓮の里には蝋梅(ろうばい)が見事に咲いておる。
この蝋梅は1月下旬から2月中旬が見頃で、蝋梅の林は甘い香りがまた春を感じさせてくれるであろう。
古代蓮の里の午後は日差しも暖かく、散歩にはもってこいの場所である。
もちろん、園内各所にはベンチも用意されているのでお弁当なんかを持参するのもオススメじゃ。
この様に、用意された花たち以外にも、足元を見ると所々に春を感じる事も出来る。
余談であるが、これらの写真は係の者が地面に寝そべって撮ったようじゃ。
怪しい光景であろうな・・・
この時期はこの様に小さい春を感じる事が出来る古代蓮の里であるが
蓮池も夏に向け着々と皆を迎える準備をしておる
一見殺風景な蓮池であるが、この花托達が次の季節へ向け命を繋いでおるのじゃ・・・
そして古代蓮の里のバレンタインと言えば、これじゃ!
「バレンタインサンセット鑑賞会」
普段の開館時間を延長してロマンチックに過ごそうではないか!
という催しである。
皆は行田の夕日は見たことがあるか?
一言で申すぞ・・?
「相当ヤバい」
ものすごく美しい、冗談抜きで美しい。「全儂が泣いた」レベルで美しい。
それをじゃ、地上50mの高さから観れるとかなんて素敵なのであろうか?
儂が行きたい、実は紹介したくないくらいじゃ、儂一人で眺めていたい。
儂あれじゃ、当日は諸事情に依りこのサンセット鑑賞会行けないんじゃ(汗)
色々大人の事情でな、だから皆は是非共、儂の代わりに観てきてくれ・・・
意中の相手が居る方も、お友達同士でも、ご家族でも、皆が楽しめるはずじゃ、皆のお越しを心よりお待ち申し上げる。
では本日はここまでじゃ。
成田氏長